TOP > スポンサー広告 > 競馬能力分析~ズブい?~TOP > 能力分析 > 競馬能力分析~ズブい?~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


競馬能力分析~ズブい?~

お久しぶりです、クリスエスです。
今回のテーマは「ズブい」。

ズブい
エンジンのかかりの遅い馬のことをいう。
イレ込んだり、引っ掛かったりはしないが、逆に反応が鈍く、道中、騎手が常に追っていないとスピードを上げられない。
(『まるごとわかる競馬の事典(池田書店)』より)

「年とともにズブくなってきた」、「前よりズブくなって着いて行けなかった」、「ズブくなった今なら距離をこなしてくれそう」。“ズブい”という形容は、競馬をしていると頻繁に耳にする言葉だと思います。
ではいったい“ズブい”とはどういうことなのでしょうか。


ズブいという形容は、年齢を重ねた馬によくつかわれる傾向があります。
加齢による反射能力の低下と筋力の低下、それが“ズブい”と言われる原因なのでしょう。

しかし、私はズブさに今までとは違った可能性を見出してみたいと思います。
それは筋肉質の変化によるズブさです。

なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、まぁ聞いてください。

まず私がこれを考えるきっかけとなったのは、前述した競馬関係者のコメント「ズブくなった今なら距離をこなしてくれそう」というものです。
普通に考えればズブくなるとは加齢による運動能力の低下を意味します。
だからアスリートである競走馬にとっては、いかなる場合でもポジティヴな意味になりえないはずなのです。
しかしこのようなコメントは違和感なく競馬関係者や競馬を知る人たちは使っている。
なら“ズブい”とは単に運動能力の低下のみを表していないのではないか、と思ったんです。

そもそも、サラブレッドの成長期の終わりを皆さんはご存知でしょうか?
サラブレッドの成長が止まるのは、実は4歳~5歳にかけてなんです。
歯が生え変わったり、骨の成長が止まるのが4歳~5歳。
しかし、競馬界では4歳以上の馬を古馬と呼び、6・7歳にもなれば高齢馬の仲間入りです。
馬の年齢は人間に換算すると数え年×4と言われています。
つまり、6歳で約28歳、7歳でも32歳なのです。
確かに能力のピークは過ぎている馬の方が多いかもしれませんが、晩成馬じゃなくてもまだまだ走れる年齢です。
つまりは、ズブいと言うのを単純な運動能力低下を表していると考えるのは早合点過ぎる。

しかし、競馬はレースです。
ならば、ズブくなるとは何らかの運動能力の変化を表すているのは間違いないでしょう。
ここでようやく今回のキーワードが出てきます。それは、

筋肉はトレーニングの積み重ねにより、質が変化する

このポイントは、速筋が遅筋型へとシフトしていくということです。
持久力トレーニングのみならず、無酸素運動を主としたトレーニングによっても速筋から遅筋へと筋線維タイプのシフトが起こるのです。


そしてこれを話すには、筋肉の種類について今一度話しておかなければいけません。
今までは大雑把に遅筋と速筋の2種類としてきましたが、厳密には実は3種類あるのです。
それは
タイプⅠ・・・いわゆる遅筋。生み出すエネルギーは最も少ないが、疲労しにくい。有酸素運動時に最もよく使われる。
タイプⅡb・・・いわゆる速筋。生み出すエネルギーは最も大きいが、疲労しやすい。無酸素運動時に最もよく使われる。
そして
タイプⅡa・・・ⅠとⅡbの中間の能力を持つ。どちらかと言えばⅡb寄りだが、Ⅱbよりも疲労しにくい。
ようするに、速筋にもさらに2種類あるというわけなんです。
そして筋線維のシフトとは、ⅡbがⅡaに、ⅡaがⅠにシフトしていくということなのです。

ここでもう一つポイント。
それは以前にも述べましたが、サラブレッドの筋肉組成は8割以上が速筋型だということです。
つまり、生まれてからずっとトレーニングを課せられ、かつシフトの可能性がある筋肉(速筋)の割合が多いサラブレッドは、
年を重ね、トレーニングを重ねることによって、筋肉のタイプが変わっていく可能性が高いということです。

これこそサラブレッドがズブくなる、加齢とは異なるもうひとつの仕組みだと私は考えます。


まとめると、
長年のトレーニングが筋肉の質を変化させ、変化後の筋肉はパワーよりも疲労しにくさにすぐれる。
それによって以前ほどの筋力が発揮できず、トップスピードに乗りにくかったり、短距離でついていけなかったりする。
その代わりに長くていい脚を使うようなレースだったり、スタミナのいる長距離で好走できる可能性が出てくる。

今回伝えたかったのはズブいのもう一つの意味と、トレーニングは長期的な意味での能力の変化ももたらすってことです。


まぁ今回も「だから?」って内容ですが、これからも細々と続けていきたいと思います(笑)
ではまた次回!

(クリスエス)


コメントの投稿

非公開コメント

Counter
Profiles

VACATION

Author:VACATION
慶應義塾大学唯一の競馬サークルです。

  • お問い合わせ
keio.vacation@gmail.com

※必ず氏名・身分等をご記入ください。

  • サイト内検索
  • Twitter
keiovacationをフォローしましょう
  • RSS

最近記事のRSS

最新コメントのRSS

最新トラックバックのRSS

Articles
Links


Comments
Other Blogs
Twitter
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。