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JBCクラシック・コース分析的回顧

JBCクラシック回顧


先日11月3日(祝・水)に行われましたJBCクラシック。
我がVACATIONも何名かで観戦に行ったわけですが、結果はみなさんご存知の通りJRAの伏兵スマートファルコンが終始逃げ、2着のフリオーソに7馬身もの差を付ける圧勝で幕を閉じたわけです。

 しかし先のマイルCS南部杯で明日のBCに出走するエスポワールシチーを退けたオーロマイスターや、東海S、門別のブリーダーズゴールドCを連勝して臨んだシルクメビウスなど他にもっと有力視されていた馬がいるわけで、どうしてスマートファルコンがああも大勝したか非常に疑問なところだというのはみなさん総意のところでしょう。

 そこで、当回顧ではJBCクラシックをラップの視点から紐解き、スマートファルコンがいかにして大勝せしめたかの謎に迫りたいと思います。

 そして、今回のJBCクラシックとの比較レースとして、同じダート1800mで行われた過去2年のJCダートを用いることにします。

 以下の表をご覧ください。

図1 ラップ推移
JBCLap.png


図2 各タイム、位置取り
JBCTime.png



 図1は私が毎週執筆しているコラム『競馬場コース分析』にならったもので、図下のコースガイドは船橋競馬場のものにしてあります。
 図2は具体的な数字で各レースを比較するため、競馬でよく見るオーソドックスな数値を出してあります。


解説
これを見てお分かりの通り、実は今回のJBCクラシックは、あのカネヒキリの歴史的復活劇が起こった08年や、エスポワールシチーのG1連勝街道まっただ中の09年のJCダートと、時計的に何らそん色ないことが分かります。

むしろテン3Fは芝の短距離並みの時計で、大逃げの形になるのも当然でした。

中間3FのラップもJCダートとほとんど変わらず、非常に実の詰まったペースであることが分かります。

緩やかにペースが落ちているので、どこにも息が入っていません。

これが、上りが遅くても差し馬たちが届かなかった理由です。


しかし、ここである紹介したい文章があります。

それはJRA競走馬総合研究所が発行している新書『競走馬の科学』の「レースにおけるペース配分」という項に書かれている内容です。

そこではレースのペース配分はおおよそ3パターンに分類できるとあります。それは

A:前半と後半を同じスピードで走る
B:前半やや速く、後半やや遅く走る
C:前半やや遅く、後半やや速く走る


そしてそれらのペースごとのレース中のエネルギー消費量は

A:後半やや増える
B:ほぼ一定
C:うなぎ上りに増える


つまり、Bの「前半やや速く、後半やや遅く走る」が最も楽なペースで、

Cの「前半やや遅く、後半やや速く走る」が最も厳しいペースだというのです。

本の中でもはっきりこう書いてあります。

「エネルギー配分からみるかぎりは、エネルギー消費が一定になるB型のペース配分が望ましいと考えられる。」


そして今回のJBCクラシックのペースパターンは、グラフで一目瞭然B型です。

つまり、スマートファルコンは出走馬中、最も効率的なペースでレースを進めたわけです。

最も効率良くレースした馬が先頭を走っていれば、他馬がそれに敵うはずありません。

これが今回スマートファルコンが圧勝した理由というわけです。

そしてこの見事なペース配分を実現させたのは、あの武豊

勝利後のコメント「前走と同じコースで、同じ負け方はしたくありませんでした。今日は最初から、逃げるつもりでいました。」という言葉通り、

積極的にハナを奪った後は船橋競馬場の小さなコースを活かし、少しずつ少しずつペースを落として行きました。

実績・直接対決でも完敗していたフリオーソに見事逆転し、7馬身差のおまけつきで勝利を手にできたのもまさに武豊の好騎乗によるものだったのです。


しかし、レースレベルは?となると少し話が違ってきます。

上記のとおり、最も効率のよいペースで手にした今回の勝利なわけですが、いつも都合のよいペースで走れるわけではありません。

効率よく走ったというのは力をあまり使わずに走ったということで、実力が反映されにくい内容だったというわけです。

つまり、今回の着順をそのまま力関係に捉えるのは危険というわけです。

むしろ先行勢のみで決まった中で、追いこんで4着まで来たシルクメビウスの方が評価したいくらいです。

エスポワールシチーに勝ったオーロマイスターも前回から体重を増やし、明かにここに他に照準を絞った様子でした。

JCDは阪神1800mで船橋よりもかなり高低差があり、コースも大きくなるので今回とは全然違う適性が求められます。

今回のJBCクラシックはあまり今後にはつながらず、さすが武豊が光るのみと言っていい内容だと思います。


(クリスエス)


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慶應義塾大学唯一の競馬サークルです。

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